フリーターと正社員の就業で束縛時間の差
最終更新日 2021年3月11日
監修・著者 転職コンサルタント 山田 元春
フリーターの方が自由なの?
フリーターで働く方と正社員として働く方の大きな違いは給与面や福利厚生などの待遇です。生涯賃金を大まかに計算した場合、正社員はフリーターよりも8千万円ほど高いという試算があります。実際どれほどの給料の差が出るかは個人差がありますが、正社員の待遇の良さに魅力を感じて、フリーターから正社員へ就職したいと願っている方は少なくないはずです。
とはいえフリーターとして働く方が気が楽だという方もたくさんいらっしゃるでしょう。その理由のひとつとして自由度を上げる方もいらっしゃるかもしれません。正社員は会社に束縛されて不自由な時間が少ないというイメージを持っておられる方は、少なくないでしょう。一方「フリーターは働き方が自由で、自分の時間をしっかり持てる」というイメージがあるかもしれません。しかし実際は必ずしもそうとは言い切れません。
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フリーターと正社員の束縛時間
フリーターも正社員も一定の時間会社に束縛、ないしは拘束される時間があります。拘束時間とは労働時間に加えて休憩時間も含まれます。簡単に言うと出勤してから退勤するまでの時間全体のことです。正社員の拘束時間に関しては、会社で働き方によって差があるため一概には言えません。とはいえ一般的には朝の8時から夕方の5時まで働くという働き方が多いでしょう。この場合拘束時間は9時間となります。残業が定期的にある場合はさらにその時間は増えます。正社員の方で拘束時間が11時間前後あるという方も珍しくないでしょう。
一方フリーターに関しては、正社員よりも拘束時間が短い場合が少なくないでしょう。フリーターの方で時給労働の場合、正社員と比べると拘束時間のコントロールをしやすい場合が少なくないでしょう。「就業構造基本調査」によると、15歳から34歳までフリーターの方の平均労働時間は週32時間でした。つまり約一日6時間程度働いていることになります。この数値を正社員のそれと比べた場合に少なく感じるでしょう。
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拘束時間だけでは測れない自由
拘束時間だけを見た場合、フリーターの方が正社員よりも自由でのびのびと働けるというイメージが付くかもしれません。しかし法定外休暇など別の要素について考えた場合、実際に自由度が高いのは正社員であるということもできるでしょう。法定外休暇は会社が独自に定める休暇のことです。会社によってまちまちとはいえ、フリーターに法定外休暇を認めていない会社も少なくありません。やむを得ない事情でフリーターが会社を休んだとしても給料は発生しません。このことを考えた場合、拘束時間だけでは純粋に自由度を測ることはできないでしょう。
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監修・著者 転職コンサルタント 山田 元春
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