フリーターから就職して正社員になるとお給料は

最終更新日 2021年3月11日

監修・著者 転職コンサルタント 山田 元春

フリーターは非常に多い

「フリーター」とは、自由であることを意味するフリーと、アルバイトをする人という意味であるアルバイターを掛け合わせた造語です。今ではすっかりフリーターという言葉が定着していて、自らフリーターを志望して生活を送っている方も少なくありません。

 

総務省統計局の2018年のデータによると、「パートやアルバイト、及びその希望者」とされる方は約152万にいました。2002年からの比較をした場合、その数はかなり減ってきています。2002年には208万人、2003年には217万人いましたが、ここ10年間以上は200万人を切っています。 性別では男性よりも女性のパートアルバイト層の方が多く見られます。

フリーターと正社員の給料の違い

フリーターとして働く方は、仕事に関する自由度が高いということでメリットを感じるかもしれません。しかし給料面で言うとフリーターの方は不利な立場にあります。正社員より稼ぐというフリーターの方も確かにいらっしゃいますが、一般的にはフリーターの生涯年収は正社員の生涯年収と比べるとはるかに低いです。政府の統計によると(平成27年の賃金構造基本統計調査:23歳から〜59歳)、正社員の生涯年収は約1億8000万円なのに対し、非正規社員の場合は約1億円ほどです。つまり8千万円ほどの差が出ています。

 

40年間で計算した場合一年当たり約200万円の差が出ているということです。正社員は働く時間がフリーターよりも一般的に2、3時間長いということもこの差に影響していますが、ボーナスや給料アップなどの要素を踏まえた場合、やはり正社員がより稼げるということになります。正社員として働くことに不自由さを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、給与面では明らかにフリーターは正社員には及びません。

給料以外の差

給与所得だけではなく他の面でも正社員が勝っている点があります。例えば年金です。正社員の場合、受け取る老後年金はフリーターの受け取る額と比べて数倍の差があると言われています。また住宅や自動車などを購入する際にローンを組む方もいらっしゃいますが、その際には正社員の方が当然信用度が高くなります。よって借りやすさも変わってきます。そのため働き方を考えている方は、給与面だけではなくその他福利厚生面においての差も考慮する必要があります。

監修・著者 転職コンサルタント 山田 元春

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